MASH-ROOM Magazine

邦楽ロックのWebマガジン的なソレです。

宇多田ヒカル『初恋』 感想。

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ついに来ました。宇多田ヒカルの『初恋』

すーぐ買いに行きましたよ。自撮り登録してライブも応募した。

当たってくれ〜〜〜〜〜〜〜

 

感想とか思ったこと書きたいと思います。そのまんま。

ちなみに聴いた人向けというか、丁寧に解説ではないです。すまん。

 

まず歌詞カードが重い。物理的に。

写真集みたいになってるから。

いい女だな…宇多田ヒカル

 

 

Play A Love Song

4つ打ちの潔いポップス。HEART STATION以降の延長線上にありそうなストレートな曲だなあ。

歌詞で「ん?」となるのが、「飯食って笑って寝よう」のところ。

「飯(めし)」なのよね。今までそんな言葉遣いしてなかったのに。

でも「笑って寝る」大胆さとか豪快さには「ご飯」じゃなくて「メシ」だなって思う。確かに。

 

あなた

シングルで発売されてた一曲。

あ〜宇多田ヒカル、恋したんやねえ。恋ってか愛やねえって納得させる一曲。事実かどうかはどうでもいい、って言ってたけどね。

ちなみに歌詞中の「アクティビスト」というのは

政治的・社会的な活動家。
財政支出(政府投資)拡大で内需振興を主張する積極財政論者。財政再建優先のノンアクティビストに対していう。
物言う株主

 だそう。

すごい例え使うな……

一曲全部に渡って「あなたがどれだけ必要か」を説いてるんだけど、なんとなく、イタリアっぽいというか、なんかヨーロッパ的な例えをしてる気がする。しかも男性側から女性側に言う感覚。なんか男らしくない?胸毛が見える。

サウンドもこれ、ドラムすごい良いんだよね。宇多田はデビューから本当にドラムがすごい。

 

初恋

アルバムが発表されて「初恋」っていうタイトルで、「今初恋なん!?」って思った人は俺以外にもいるでしょう。最後のキスはタバコのflavorの人が今!?

でも、

「もしもあなたに出会わずにいたら 誰かにいつかこんな気持ちにさせられたとは思えない」

で納得したんだけど、その気持ちになった今が「初恋」なんだねヒカルちゃん……

人はいつだって初恋が来るんだな。

母親への愛を初恋と表現してる説、って謳ってる人もいるんだけど僕個人としては純粋に恋愛の初恋と解釈したい。した方がしっくりくるとかじゃなくて”したい”だけど。

 

っていうかサビの入りが気持ち悪いねいい意味で。

「うるさいほどに高鳴る胸が」の「うるさいほどに」のところ。

そしたら数えてみたら、サビの一行目だけ7拍子になってんのこれ!!!すご!!! 

なにそれ〜〜〜〜〜

日本のポップスで変拍子使うやつなのそれ〜〜〜やばい〜〜〜アルバムのリードでしょこれ〜〜〜

すごいと思います。

 

誓い

ほんまにキモい。どこ?どこにいるの?

このキモさを解説してる記事がありました。

宇多田ヒカルの『誓い』のリズムがなんだかおかしい。 - NAVER まとめ

まあこの記事もちょっと違ってて、ワルツだから4/4拍子じゃないから4拍目ないんだけど、つまりたまにズレてるってことだな。

宇多田ヒカルの曲にワルツって確かないんだよね多分。この曲は6/8拍子。

この曲は宇多田史でも実験的でだいぶ革新的な曲であることは確か。

 

最後はキモさなしに超綺麗にまとめるのがすごい気持ちいいカタルシスを生んでますね。

 

Forevermore

ジャズ的なアプローチが光る一曲。

すごい好きなのが「私の終わりなんて怖くない」のところ。

すごい強い。

強くない?こうなりたい。

「愛してる それ以外は余談の域よ」も強い。

そんなん言われたら…ねえ?

途中でエレピだかオルガンが入るところからがすごい盛り上がりの良い感じ。

 

Too Proud .featuring Jevon

チャッラ!!チャラい。

キックが一番効いてるし、これも今までにない曲調。

途中のラップも相まってマジでチャラい。

ちなみにJevonというのはイギリスのラッパーらしいです。

www.youtube.com

歌詞の「動物園の動物」が気になりすぎて、考察してみたんだけど、これ多分セックスレスの曲だよね…?

(追記:セックスレスでした。多分っていうかそのとおりでした。)

チャラいしセックスレスだしなんかすごい。

 

Good Night

歌詞はスッキリ。「さよならなんて大嫌い」のあとに「Goodbye」が来るのが面白い。

ジャズ→ヒップホップ、と来てPops的というかエレキギターも入ってる気持ちいい曲。なんだかギターの音久しぶりに聴いたなって思える。

映画「ペンギン・ハイウェイ」のストーリーを元にしたと聞いたのでちょっと映画が気になる。

 

パクチーの唄

こ〜りゃなんだ〜?コリアンダー

アルバムの曲が発表されて「パクチーの唄」が気になって仕方がない人はいっぱいいたでしょう。俺もそう。

ぼくはくま、的なことなのかそれとも逆に真面目な歌なのか。

ぼくはくま的なことでしたね。

童謡っぽいかも。だから”唄”なのかな?

つって何気に後半でシャッフルビート混ぜてるからすごい。

ちなみに僕はパクチー苦手です。

 

残り香

パクチーの匂いなんかな?と思ったら普通に失恋ソングっぽい。「肩を探す」っていいなあ。

「飲みかけのワイン」みたいな香る歌詞が残り香を思わせますね。

失恋というか、無くしたあなたの残り香、って曲なのに、オルガンがどこか教会っぽいというか結婚式みたいな感じがするのが皮肉が効いてるような。

チープなリズムトラックがそのオルガンを際立たせてる。

 

大空で抱きしめて

ハネてるリズムが楽しくて、歌詞もポジティブ。

気づいたんだけど「僕」と「私」っていう一人称が錯綜してるじゃないですか。

相手も「君」と「あなた」が混ざってる。

どういうことなんでしょうね?

ぼんやり想像したのは、

「喧嘩したカップルが互いに仲直りしたがってる」

みたいなストーリー。

「僕」は迎えに来てもらいたがってるし、「私」は抱きしめてもらいたがってるし。

も〜〜〜〜ちゃんと仲直りしなよ〜〜〜好き同士なんだからさ〜〜〜

 

夕凪

はい出ました!くっらいアルペジオ

しびれるね〜マイナー調が効いた曲。

途中はThere Thereって言ってるのかな?RadioheadのThere Thereを思い出した。

歌詞的には…死?

「全てが例外なく 必ず必ず 何処かへと向かいます これまでと変わらず」

まあ死んでるよね…?

 

嫉妬されるべき人生

ラストにそのタイトル持ってくる!?

曲調は結構重厚で、ベースもキックもグッと主張してくるサウンド。

重厚でありつつ、アルバム通して聴くと「あっ?これで終わり!?」となるラストがひと味もふた味も違う。

そんで歌詞なんですけど、これ宇多田じゃない?宇多田ですよね?

「人の期待に応えるだけの 生き方はもうやめる」は人間活動後の話だろうし、

「母の遺影に供える花を 替えながら思う」とかストレートにもうそれ。

っていうかFantomeのときにもお母さんの曲はたくさんあったけど、あくまで考察で出てくるだけであって、明言されてなかったからここまでハッキリお母さんの話出てくるのがある種のふっきりを感じます。

 

 

 

 

 

全体的に・・・

 

ジャズとかヒップホップ、変拍子までいろいろなアプローチをしつつ、ポップスとして発売しているのが、これぞ宇多田ヒカル!!!!と思いました。

ちょっと世界観は暗めかなあ。つって明るい歌詞でも暗く、暗い歌詞でも明るく歌い上げることあるから一概には言えないけど。

Fantomeの次、というよりはULTRA BLUEとかHEART STATIONのほうが雰囲気近いのかもしんない。

言葉遊びもいろいろあるし歌詞は日本語として読み応えがあるしきれいな写真も載ってるし、ぜひ皆さんもYouTubeで見るだけとかじゃなく、円盤で買っていただきたい1枚です。

買おう!