MASH-ROOM Magazine

邦楽ロックのWebマガジン的なソレです。

ブクガの『言選り』を聞いて現代音楽の最先端を見た

音が開く音、夢の鍵
切れた街、終わらない景色
朝の夜が消えてゆくの
通り雨は君の終わり

時計台の鳥は壊れて
その匂いを眺めてるの
影は白が傘を刺して
青い穴を眺めてたの

皮膚の裏側の白い
部屋で夢を語る あの日の4時に

夏の夕立 愛とか悲しみとか切り出して
箱にそっと閉じ込めた。ベッドの中、揺れた笑顔も

街を償う煙の光
冷たい人の窓が降る
涙に刺す青いカーテン
神社の裏側の過去は

濡れた顔の悲しみに
触れた季節 窓と美しい嘘

朝の光が冷めてく 優しい窓、壊してく
零れた夢を助けても、続きは扉が塞いでる

 

 

素晴らしいので急いで書き起こしました。

歌詞はサイトにありました。

Maison book girlの『言選り』という新曲の歌詞です。

www.youtube.com

これ、AIが作詞したんだってさ。やばくない?

 

AIが作詞

ブクガの話は省略!YouTubeで過去曲聞いとけ!俺が一番好きなアイドルや!

 

今回の新曲について。詳しくはこちらをご覧ください。

createwith.ai

つまりですね、これまでの作詞で使ってきたワードを打ち込むと、その人の詞の癖から関連単語と結びつけて出力してくれるわけですね。

その人の作詞の癖がちゃんと反映されるんだけど、機械なので人間の脳では思いつかなかった文章が飛び出てきちゃうわけです。

僕はいたく感動しまして。

時計台の鳥は壊れて
その匂いを眺めてるの

 ここなんて機械じゃなきゃできないじゃないですか。

普通に暮らしてたら、「鳥」は壊れるんじゃなくて死ぬし、「匂い」は眺めるんじゃなくて嗅ぐって知ってるから、人間だと思いつかないようなことがパッと出て来るんですね。うわーお最先端。

 

そもそもブクガが表現してた『現音ポップ(現代音楽+ポップス)』

普通のJ-POP やアイドルソングにはなかった、変拍子環境音楽を取り込むことでその様相を呈してたわけですが

この『言選り』で詞までも「現代音楽としての先端」であることを示したんじゃないでしょうか。

 

もちろん、このAIの作詞が作品としてアリ、ナシの判定は皆様に委ねられるし、

すべての現代に存在する音楽がこうなっていくわけではないけど

少なくとも僕の音楽ボキャブラリーの中ではMaison book girlでしか成し得ない、似合わないと判断できるし、可能性を開けたとても良い曲です。本当に。マジに。

 

cotoeriちゃんと話してみよう

twitter.com

なんと実際にそのAI、「cotoeri」ちゃんと話せるんですね。

話してみましょう。

f:id:earphone_fuzzy_club:20171113232500p:plain

作詞 cotoeriちゃん+僕

 

夢、体を射してく。

君はもう わが永遠 新しかない弱さない いつか

さようなら 青いけじ景色を願ってる

 

あーん!!!!噛むのかよ!!!AIなのに噛むのかよ!!!「青いけじ…景色」て

AIとしての精度はそんなに高くなさそうですね。「弱さ」+「ない」とかは日本語として成立してないし。

 

『言選り』もいくつか出力してもらってからサクライケンタ氏が文を選んでるのでその作業は必要でしょう。

でもやっぱり機械でしか成し得ない表現があるのが魅力的。「夢」は「体を射さない」じゃん?でもなんとなく、いい表現だと思うんだよな。「夢が体を射す」って。日光の代わりに夢が体を照らしてくれるみたいな…

 

 

機械なんていくらでも容量を増やせば増やすほど、忘れない記憶が蓄積されて人間1人のボキャブラリーを超える情報量を所有できるわけで

そのうち「こんな感情を表現して」なんて入力したら色んな表現方法を提出してくるAIができるのかもしれないな!

 

作詞家作曲家が死ぬ未来…ディストピア

 

そんな未来は見てみたくはないけども見てみたさはある。複雑な気持ちです。